スポーツ

パラリンピックはなぜ盛り上がらないのか?テレビで放送されない理由はスポンサーの問題?

パラリンピックはなぜ盛り上がらないのか?テレビで放送されない理由はスポンサーの問題?

パラリンピックとは身体障害者の総合的な国際スポーツ大会のことを指します。

オリンピックの後に開催されるので、同じく4年に1回の大きな大会。

パラリンピック選手も同じように練習を積んで大会に臨んでいます。

それなのにパラリンピックはなぜこんなにも盛り上がらないのでしょう?

そしてなぜ放送されないのでしょう?

そこでこちらの記事ではパラリンピックがなぜ盛り上がらないのか、なぜ放送されないのか、その理由は果たしてなんなのかを説明していきたいと思います。

パラリンピックはなぜ盛り上がらないのか?

4年に一度の祭典・パラリンピック。

しかし、オリンピックほど盛り上がらない…というのは、みなさんなんとなく肌で感じているはず。

そこまで国民が熱狂しないのは、次の理由がありました。

理由①テレビで放送されないため

パラリンピックの議論の1つに 「オリンピックと比較して話題にならない」「マスコミに取り上げられない」 というものがあります。

新聞もテレビもパラリンピックを取り上げる割合はオリンピックとは比較にならず、3分の1程度です。

1番の理由としては、やはりマスメディアへの露出が少ないことだとおもいます。

オリンピックだと各々のスポーツで活躍している選手を取り上げて、ドキュメンタリー番組が放送されたりそのスポーツの前任者である方々がバラエティ番組などに出演して紹介したりと、色んな方向から選手のことを知ることが出来ますよね。

ただ、知っているパラリンピック選手の名前は挙げられますか?

私は正直なところ、挙げられません。

「興味がない」と言うと失礼になってしまいますが、やはりオリンピックより関心が薄いのが本当のところだと思います。

もう少しマスメディアへの露出が増えたりすれば、国民のパラリンピックへの意識は変わっていくと思いますが難しいですね。

理由②素直な「強さへの憧れ」がないため?

これは私の個人的な意見ですが、オリンピック選手には単純に憧れ意識を抱きませんか?

  • こんな難しい技を意図も簡単にこなしてしまう、
  • 自分もこんな風に身体を使えたら楽しいだろうな、
  • 気持ちいいだろうな、
  • 今のゲームはあそこが良かったよね、
  • あそこが惜しかったよね、
  • もうちょっとそこでどうにか出来てれば・・・

など、視聴者の憧れや共感が繰り広げられると思います。

パラリンピック選手も勿論すごいことをやってのけているのですが、オリンピック選手へ抱く憧れとはまた違ってくると思います。

またパラリンピックは、スポーツのルールも少し異なる内容になっています。

そこも共感しにくい事につながってしまっているかもしれません。

人は憧れや共感、親近感などが湧いて初めて「仲良くなりたい」「この人ってどんな人なんだろう」と興味が湧きます。

そこにどうアプローチ出来るかが、パラリンピックを盛り上げるための鍵になるのではないでしょうか。

上記の内容がパラリンピックが盛り上がらない理由になるのではないかと私は思います。

パラリンピックがテレビで放送されない理由は?

では、そもそもなぜパラリンピックはテレビであまり放送されないでしょうか?

理由①放映権料を支払っていないため

まず、テレビ局は国際オリンピック委員会(IOC)に、莫大な金額を支払って放映権を得ています。

もしパラリンピックを放映するとなると、別途にお金がかかってくるので、視聴率を稼げないことを考えるとテレビ局は莫大なお金を2度も支払っていられませんよね。

それに少なからず各テレビ局にはスポンサーがついています。

低い視聴率を取ってしまったら、大事なスポンサーとの契約が切れてしまうかもしれません。

なのでそんな危険を冒してまで放映しない(したくても出来ない?)のでしょうね。

理由②スポンサーがつかないため

上記でも述べていますが、やはり低い視聴率ではスポンサーはつきません。

このコロナ禍で延期になったオリンピックに、追加でお金を支払いたいなんて企業はありませんよね?

パラリンピックが盛り上がらないのは、コロナ以前の問題なので今回は更にと言ったところでしょうか。

民放も1企業なのでスポンサーがついて利益を上げることご大前提にありますので、民放だけではなくスポンサーの意向というのも大きく関わってきていることだと思います。

理由③視聴率が確保できないため

そもそも視聴率が確保出来なければ、テレビ局にもスポンサーにも利益はありません。

むしろマイナスです。

視聴率が確保出来ない理由は前述の通りだと思います。

やはりこれを打開するためには、もっとパラリンピック選手のマスメディアへの露出が増えること、それもドキュメンタリーテイストではなくもっと楽しいものだと思わせる番組に出ることだと思います。

また少しずつ増えてきてはいますが、パラリンピックの競技に直接触れ合う場所を設けることだと思います。

もっと気軽に見て楽しめるものなんだという認識が大切です。

パラリンピック選手がマスメディアに出てきて知ることで「こんな明るく面白い人がいるんだ」「こんな競技があるんだ」など興味が湧きますよね。

あとは日本人の身体障害者への意識改革することが大事になってきますね。

「かわいそう」「辛いだろうな」という意識がやはり今でも大きすぎると思います。

身体障害者の人からすると、持って生まれた身体、いわゆるそれがその人達の普通なのです。

だから特別なことをしてる意識はきっとないし、それが普通。

事故や病気などでそうなってしまった方もいるとは思いますが、パラリンピック選手になっている方々はそんな自分を受け入れて、かつ自分の高みを目指していっている人達。

私達がかわいそうだなんて思うのは失礼なことだし、そんな風に思う必要もないと思います。

後半は私自身の考えがかなり入ってしまいましたが、視聴率に関しては前述の記載通りかと思います。

パラリンピックは本当に人気がない?視聴率推移を調査

NRCレポートの2016 リオオリンピックとパラリンピックについての調査から引用させていただきます。

調査対象は全国の15〜79歳の男女個人1.200人です。

パラリンピックで以前に視聴経験のある人は5割弱、その人達のリオパラリンピック視聴意向は8割と高い傾向にあります。

やはり以前に見たことがある人は、その面白さもわかっているでしょうから再度視聴する意向となるのですね。

そしてリオパラリンピックを観る意向にある人も、全体の5割弱なので2人に1人程度です。

男女別で見ると女性の方が視聴意向は高く、年齢別だと高齢層の方々の意向調査が高いです。

年齢別に関しては単純に日中テレビを見ているかどうかで高齢層が高くなったような様子でしょうか。

今年の東京パラリンピックは緊急事態宣言が出てる最中なので、若年層の視聴率もリオに比べて上がるかもしれないですね。

パラリンピックも認知度が上がり、関心も増えてきている世の中なので、今年は少しでも視聴率が上がり、パラリンピックの素晴らしさを皆さんが知れる機会になればいいですね。