生活

降水量目安1mmとはどれくらい?測り方や定義をわかりやすく解説!

この記事では、降水量の目安についてわかりやすくまとめています。

  • 降水量とは?降水量の目安は?
  • 降水量1mmの測り方や定義は?
  • 降水量5mm/10mm/100mmってどれくらい?

など、降水量について知りたいことが全部わかります。

気象庁の予報用語や定義を基準にわかりやすく紹介しているので、ゴルフ・自転車・釣り・ディズニーランド・野球などの雨対策にお役立てください。

>> 降水量ごとの雨の強さと降り方を今すぐ見る(クリック)

降水量目安○ミリ(mm)一覧表

降水量目安1mmとはどれくらい?測り方や定義をわかりやすく解説!提供:気象庁

降水量の目安を1mmから100mmまで、天気予報用語・雨が降るイメージ・私たちへの影響ごとにまとめました。

また「降水量」と「降雨量」の違いも簡単に説明しています。

  • 降水量目安(1・2・3・5ミリから100ミリまで)の一覧表
  • 降水量と降雨量の違い

天気予報では、1時間雨量3mmまでを「弱い雨」と表現します。5mmと100mmを言い表す用語はないのがポイントです。

降水量目安(1・2・3・5ミリから100ミリまで)

降水量目安:2mmからは傘が必要。5mmから本降り。

1時間雨量の青文字(1mmなど)をクリックすると詳しい意味や目安へ移動します。

1時間雨量
(mm)
天気予報
用語
イメージ 人への影響
1mm未満 弱い雨
(小雨含む)
地面が湿る程度 体や服の表面がぬれる
2mm 地面一面がぬれる 傘が必要
3mm 水たまりができる場所も 長靴でもいいかも
5mm かなり降っていると感じる 長靴が必要
10mm以上~
20mm未満
やや強い雨 ザーザーと降る 地面からの跳ね返りで
足元がぬれる
20mm以上~
30mm未満
強い雨 どしゃ降り 傘をさしていてもぬれる
30mm以上~
50mm未満
激しい雨 バケツをひっくり返した
ように降る
50mm以上~
80mm未満
非常に
激しい雨
滝のように降る
(ゴーゴーと降り続く)
傘は全く役に立たなくなる
80mm以上~ 猛烈な雨 息苦しくなるような
圧迫感と恐怖を感じる
100mm 最新の防災気象情報をチェックしてください

降水量と降雨量の違いは?

「降水量」と「降雨量」の違いは「雨だけ」か「雨以外も含むか」です。

  • 降水量・・・空から降る水分すべてのこと。雨・雪・雹(ひょう)・霰(あられ)を含む
  • 降雨量・・・雨だけの量

冬の天気予報で「雨が雪に変わる地域もあるでしょう」というときは「降水量」が使われます。

「雨量」は、雨量を観測(予報)した時間や時刻を明確にすることが気象庁で決まっています。

例)「あす夕方5時から6時までの1時間の総雨量は5ミリでしょう」

↑ 目次に戻る ↑

降水量とは? 降水量の定義・測り方・意味

降水量とは? 降水量ってどうやって測っているの?をわかりやすく紹介します。

  • 降水量1mmの定義
  • 降水量1mmの測り方
  • 降水量の意味

降水量の定義と測り方を知ったうえで、降水量の意味(注意点)がわかると天気予報の見え方が変わりますよ。

降水量1mmの定義

気象庁による降水量の定義
降水量 降った雨がどこにも流れずその場に溜まった場合の水の深さ
単位 mm(ミリメートル)

降水量1mmとは「1平方メートルの面積に1時間で降った雨を溜めたとして、水深が1mmになる水の量」のこと。降水量1mmの体積は1リットル(0.001m3)です。

降水量100mmなら、1時間で雨が水深10cm(= 100mm)になります。

水の深さ10センチって大したことなさそうに感じるかもしれませんが、1平方メートルに100ミリの雨が降った場合、水の量は100リットル(重さ100kg)になります。

1立方メートルは1,000リットル
1m3 = 1,000L

降水量1mmの測り方

降水量目安1mm測り方

降水量を測るには雨量計を使います。雨量計とは、降った雨の量を計測するための装置のこと。

雨量計には2種類あり、仕組みによって測り方が異なります。

貯水型雨量計

降水を”雨量ます”に溜めて目盛りを読むタイプ。仕組みが簡単で安く作れます。

しかし、”ます”に溜まった水を定期的に捨てる必要があったり大雨になると器から水があふれたりして、人の目と手がないと測定できません。

転倒ます型雨量計

“転倒ます”と呼ばれる”ます”を使った「溜めては流す”ししおどし”型」の測定器。0.5ミリの雨水がたまると、2つの”ます”がシーソーのように倒れて水を排出します。

転倒ますが傾いた回数を数えれば雨量がわかる仕組みです。例えば、1時間に10回カウントしたら5ミリ(0.5×10)の雨量ということ。

全国のアメダス(AMeDAS:Automated Meteorological Data Acquisition System:地域気象観測システム)で使われている雨量計は、転倒ます型が中心となっています。

転倒ます型雨量計を使って雨の量を測る方法

大阪市立科学館」より

降水量の意味

降水量の意味にも注意点があります。

例えば、「降水量30mm(バケツをひっくり返したような激しい雨・傘を差していても濡れる)」の場合。

  1. 10分ごとに5ミリずつ増えて「1時間で30ミリ」
  2. 20分間で30ミリの雨が降り、残りの40分間は降らなかった場合の「1時間で30ミリ」

どちらも「降水量30mm」の意味ですが、②の体感は「圧迫感と恐怖を感じ、傘は全く役に立たなくなる」ような雨(降水量80mm以上相当)になります。

20分間で30ミリの雨が止まずに1時間降り続けたら「90mm」の雨と同じ意味になるからです。

↑ 目次に戻る ↑

降水量目安(1mm・2mm・3mm・5mm・10mm・100mm)

降水量目安mm(ミリ)どのくらい?まとめ

気象庁が定める「1時間 降水量」の目安をmm(ミリ)ごとに詳しく解説します。

降水量1mmってどれくらい?

降水量1mmはどのくらいかというと、体や服の表面が濡れ・地面が湿る「しとしと雨」。

短い距離や移動時間によっては「傘をささなくても平気。後でハンカチやタオルで拭けばいい」イメージです。

自転車・バイク・ゴルフ・テニス・野球・キャンプ・釣りは、雨具(傘・カッパ・レインウェアなど)が必要でしょう。

降水量2mmってどれくらい?

降水量2mmの雨は、道路が濡れる・短時間でも傘が欲しくなる「しっかり雨」。雨音がするのが降水量2ミリの雨です。

自転車・バイク・ゴルフ・テニス・野球・キャンプ・釣りは雨具が必要で、雨の降り方によっては雨宿りや中止の判断をしましょう。

降水量3mmってどれくらい?

降水量目安3mmってどれくらい?

降水量3mmの雨までが、天気予報用語で「弱い雨(小雨含む)」と表現されます。

降水量3ミリは、水はけの悪い場所に水たまりができる・明らかに傘が必要・長靴でもいいかもと思える「ふつうの雨降り」。

自転車・バイク・ゴルフは、雨合羽、ポンチョ、レインウェアが必須。テニス・野球・キャンプ・釣りは中止する雨量です。

降水量5mmってどれくらい?

降水量5mmの雨はびっしょり濡れます。かなり降っていると感じるレベルで傘や長靴・雨合羽は必須です。

ゴルフ、テニス、野球、釣りは止めておきましょう。ディズニーランドのパレードも中止の可能性が高いです。

降水量10mm以上ってどれくらい?

降水量10mm以上20mm未満はどのくらいの雨量かというと、やや強い雨がザーザーと降るイメージ。外へ出れば地面からの跳ね返りで足元が濡れます。

木造住宅の屋内にいると雨の音で話し声がよく聞き取れないくらい。地面一面に水たまりができます。

降水量10mm以上は、自転車・バイク・ゴルフ・テニス・野球・キャンプ・釣り・ディズニーランドのパレードすべて中止の降り方です。

降水量20mm以上ってどれくらい?

降水量目安20mm~30mmってどれくらい?

降水量20mm以上30mm未満は、土砂降りの強い雨で傘を差していても濡れます。屋内にいても、寝ている人の半数が雨に気づくくらい。

車のワイパーを速くしても視界が悪く見えづらいです。

降水量30mm以上ってどれくらい?

降水量30mm以上50mm未満はどのくらいの雨量かというと、バケツをひっくり返したように激しい雨が降るイメージ。もちろん傘を差しても濡れます。

道路が川のようになり、高速道路を走ると車輪と路面の間に水膜ができてブレーキが効かなくなります(ハイドロプレーニング現象)。

降水量50mm以上ってどれくらい?

降水量目安50mm~80mmどれくらい?

降水量50mm以上80mm未満とは、非常に激しい雨が滝のようにゴーゴーと降り続ける量。降水量50ミリ以上で傘がまったく役に立たなくなります。

水しぶきで辺り一面が白っぽくなり視界が悪くなるので、車の運転は危険レベルです。

降水量100mmってどれくらい?

降水量80mm以上の時点で「猛烈な雨」なので、100mmは警報や注意報が出るくらいの降雨量です。

数年に1度程度しか発生しない短時間の大雨を観測したときは「記録的短時間大雨情報」が発表されます。

この情報が出たときは、土砂災害や浸水害・中小河川の洪水害の発生につながる猛烈な雨が降ってることを意味するので最新の防災気象情報をチェックしましょう。

↑ 目次に戻る ↑

降水量100mm 気象庁「危険度分布マップ」

降水量目安1mmとはどれくらい?測り方や定義をわかりやすく解説!まとめ

降水量の目安を1mmから100mmまで解説してきました。

降水量の目安
  • 2mm~:傘があった方がいい
  • 5mm~10mm:本降り
  • 10mm~20mm:ザーザー降り
  • 20mm~30mm:どしゃ降り
  • 30mm~50mm:バケツをひっくり返したような雨
  • 50mm~80mm:滝のような雨
  • 80mm~:恐怖を覚える非常に激しい雨
  • 100mm~:最新の防災気象情報を確認

降水量の目安をチェックして万全の備えをしておきましょう。

↑ 目次に戻る ↑