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オリンピック賞状の美濃和紙とは?手すき職人は誰で体験施設も調査!

オリンピック競技フェンシング男子エペ団体で金メダルを獲得した山田 優(やまだ まさる)選手。メダル以外に賞状ももらえることをTwitterで投稿して話題になりました。

  • オリンピック賞状の美濃和紙とは?
  • 美濃手漉き和紙の賞状を作った職人さんは誰?
  • 美濃手漉き和紙づくりは体験できるの?

この記事では、オリンピック賞状の美濃手漉き和紙について詳しく紹介しています。

オリンピック賞状の美濃和紙とは?

美濃和紙とは?

岐阜県美濃市の文化、本美濃紙の手漉き和紙とは国の重要無形文化財&ユネスコの無形文化遺産にも登録された日本の伝統工芸技術のこと。

原料や製法、製紙用具など細かい指定要件を満たしたものだけが本美濃紙として認められます。

重要無形文化財「本美濃紙」指定要件

名称:本美濃紙
区分:重要無形文化財
保持団体:本美濃紙保存会(岐阜県)
芸能工芸区分:工芸技術
種別:手漉和紙(てすきわし)
認定区分:保持団体認定
指定年月日:1969年4月15日(昭和44年)

指定要件
一、原料はこうぞのみであること。

二、伝統的な製法と製紙用具によること。
1. 白皮作業を行い、煮熟には草木灰またはソーダ灰を使用すること。
2. 薬品漂白は行わず、 料を紙料に添加しないこと。
3. 叩解は、手打ちまたはこれに準じた方法で行うこと。
4. 抄造は、「ねり」にとろろあおいを用い、「かぎつけ」または「そぎつけ」の竹簀による流漉きであること。
5. 板干しによる乾燥であること。

三、伝統的な本美濃紙の色沢、地合等の特質を保持すること。

本美濃紙保存会 公式ホームページ」より

オリンピックの賞状は何枚手作りされた?

オリンピックの賞状は約1万9,000枚作られました。A3版の大きさで和紙を2枚合わせにして透かしが入った作りです。

もちろん全て手作りで、制作期間は2019年7月から2020年3月まで約8ヶ月かかったといいます。

オリンピック賞状を作った手すき職人は誰?

オリンピック賞状を作った手すき職人は、美濃手すき和紙協同組合の組合員とその家族の方々(全部で26名)。

職人さんたちをまとめた中心人物は、紙漉き職人の鈴木竹久さんです。

鈴木 竹久(すずき たけひさ)さんは、1949年岐阜県生まれ(72歳)。14代続く紙すきの家「美濃竹紙工房」に長男として生まれました。

高校卒業後、家業の紙すき工房を継ごうとしますが「紙すきは食べていけない」と反対され、電電公社(現NTT)に就職。

60歳で定年退職後、先に家業を手伝いながら紙すき技術を習得していた妻の豊美さん(69歳)に弟子入りし、紙すき職人へ転身しています。

「本美濃紙」の名で紙をすくのを許されているのは、国重要無形文化財の保持団体「本美濃紙保存会」の会員だけ(ちなみに会員は8人)です。

美濃手すき和紙を体験できる施設は?

美濃手すき和紙づくりは「美濃和紙の里会館」という施設で体験できます。

美濃和紙の里会館とは

美濃和紙の里会館とは、美濃和紙の歴史や製造工程・紙すきに使う道具などを紹介している施設(地下を含めた2階建)のこと。

2Fの和室と洋室では和紙をどんな風に使うかを実際に展示しているだけでなく、部屋のしつらえに岐阜県産材や飛騨家具・美濃焼が使い美濃の文化を存分に味わえる場所となっています。

美濃和紙の里会館の料金

美濃和紙の里会館の料金は500~700円です(別途入館料が必要)。

料金 コース
500円 【美濃判コース】伝統の「流しずき」で美濃判(約33cm×約45cm)をすきあげるコース。希望により植物(かえでなど)入りなどもできます。

【落水コース】模様のついた美濃和紙を作るコース。美濃判(約33cm×約45cm)をすきあげ、シャワーを当てることによって模様をつけます。動物や花の模様をつけることも可。

【はがきコース】「溜め漉き」という技法を用いてハガキ作るコース。希望により植物(かえで)入りもできます。

700円 【卒業証書コース】学校、サークルなどの卒業証書や修了証書を作るコース。(団体様に限ります。要事前予約)

美濃和紙の里会館のアクセス

住所 〒501-3788 岐阜県美濃市蕨生1851-3
電話番号 0575-34-8111
開館時間 9:00~17:00(定休:火曜日)
アクセス  電車:長良川鉄道美濃市駅から乗り合わせタクシー「のり愛くん」で20分

車:東海北陸自動車道「美濃インター」から国道156号線及び県道81号線経由で約20分

公式ホームページ 美濃和紙の里会館

オリンピック賞状の美濃和紙とは?手すき職人は誰?体験施設はどこ?まとめ

オリンピック賞状の美濃手漉き和紙について詳しく紹介してきました。

  • オリンピック賞状の美濃和紙とは岐阜県美濃市の伝統工芸技術
  • 美濃手漉き和紙の賞状を作ったのは鈴木竹久さんを中心とた職人さんたち
  • 美濃手漉き和紙づくりは「美濃和紙の里会館」で体験できる

オリンピックの賞状がもっと注目され、美濃手漉き和紙を知る人がどんどん増えるといいですね!

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