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高校野球2021タイブレークは何回から?オリンピック野球との違いは?

夏の甲子園「第103回全国高校野球選手権大会」が帰ってきました!昨年はコロナ禍のため中止となり2年ぶりの開催です。

今年は原則無観客ながら47都道府県から代表49校が出場し熱戦を繰り広げます。

高校野球2021では球児の体調管理のため延長時のタイブレークが導入されています。タイブレークは何回からなのでしょう?決勝戦でも導入され引き分け再試合はなくなるようです。

オリンピックの野球でもタイブレークはありましたが違いがあるのでしょうか?

今回は高校野球2021タイブレークは何回からなのか、オリンピック野球との違いはあるのか調べました。

高校野球2021のタイブレークとは?

タイブレークとは同点の試合に決着をつけるための特別なルールです。

高校野球の場合、同点のまま延長戦に入り12回終了しても決着がつかない場合、13回の表からは、無死、一・二塁に走者がいる状態から行うことを指します。

① タイブレーク導入開始回については、12 回終了時に同点の場合 13 回から
タイブレークを開始する。

③ 走者は、無死、一・二塁の状態から行うものとする。
この場合の2人の走者は、前項の先頭打者の前の打順のものが一塁走者、
一塁走者の前の打順のものが二塁走者となる。

引用元:高 校 野 球 特 別 規 則 (2021 年版)

再試合を行わず決着が着くまで延長戦はタイブレークで続きますが1人の投手が登板できるイニング数は 15 イニング以内です。

ケガの予防や投手の連投を避けるためのタイブレーク導入には賛否両論がありましたが夏の甲子園では2018年の第100回から導入されることになりました。

「タイブレークは野球じゃない」とか「高校野球がつまらななくなる」などがありますが賛成という意見も見受けられ賛否が分かれるところですね。

タイブレーク導入以前の2000年には「延長十八回引き分け再試合」から「十五回」に規定が変わりましたがあまり選手の故障予防にはなっていなかったようです。

春の選抜大会で2試合続けて再試合となったこともありタイブレーク導入の議論が活発化し結局「選手の負担軽減、故障予防」という意識が高まり導入されるようになりました。これまでは決勝戦のみタイブレークなしとなっていた規則も変更され決勝戦でもタイブレーク導入となっています。

ちなみに日本のプロ野球ではタイブレークはありませんが国際試合のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は延長11回から無死1、2塁で始める形でタイブレークを導入しています。

夏の甲子園は炎天下という過酷な猛暑の中での延長戦もあり、選手の健康面などを考慮した上でのタイブレーク導入改正で仕方のないことですね。

2006年夏の大会で田中将大投手を擁した駒大苫小牧とハンカチ王子といわれ大人気となった斎藤佑樹投手率いる早稲田実業の決勝引き分け再試合のような試合がなくなるのは高校野球ファンにとってはとても寂しく感じます。

斎藤投手の早稲田実業が優勝したのですがもしあの試合がタイブレークだったらマー君は不完全燃焼だったかもしれません。引き分け再試合で負けてしまった田中投手は「やりきった気持ち」とコメントしています。

高校野球タイブレークとオリンピック野球タイブレークとの違いは?

東京オリンピック2020の野球は日本の金メダルという最高の結果を残してくれました。

 

どの試合もスリリングないい試合でしたがアメリカとの準々決勝では延長戦になりタイブレークをものにして勝利しました!きっちりとバントで走者を送る日本の野球はアメリカチームにとってタイブレークは脅威でしょう。

高校野球のタイブレークと何が違うのかみてみましょう!

東京オリンピックの野球では引き分け試合はなく9回で決着しない場合は10回からの「タイブレーク制」が採用されました。

13回からタイブレークの高校野球とは違い延長に入ればすぐにタイブレークになりましたね。

ノーアウト一・二塁から攻撃が始まるところは高校野球と同じですね。

またオリンピックでは決勝と3位決定戦以外はコールドゲームも採用されました。

5回以降に15点差、7回以降に10点差がついた時点で決着する「コールドゲーム」になりましたが夏の甲子園では雨天コールドゲーム以外はいくら得点差がついてもコールドゲームはありません。

7回表終了または7回裏の途中で雨天打ち切りとなった場合に裏攻撃チームがリードしていればコールドゲームが成立します。

2年ぶりとなった夏の甲子園、観客席での応援についてはこちらでまとめています。

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高校野球2021タイブレークは何回から?オリンピック野球との違いは?まとめ

高校野球は高校野球特別規則の改正により決勝戦も含めて延長13回からノーアウト走者一塁二塁で行われ試合が決着するまで延長されます。

1人の投手は15イニング以内が限度との制限が設けられています。

東京オリンピックの野球のタイブレークは延長と同時に10回ノーアウト走者一塁二塁からとなっていました。

高校球児たちには12回までには決着をつけてもらいたいですね。日頃の練習の成果を発揮して悔いのない試合をしてくれるよう祈ります!