オリンピックの陸上競技で活躍しているラジコンカーが「かわいい!」「欲しい!」と大人気で話題になっています。
この記事では、
- ラジコンカーのメーカはどこ?
- 最高速度は?
- ラジコンカーの技術
- ラジコンカーが導入された目的
- パラリンピックでもラジコンカーは見れるの?
についてお伝えします。
オリンピックで活躍するラジコンカーについてご興味のある方はぜひ最後までご覧ください!
オリンピックのラジコンカーのメーカーはどこ?
ラグビーセブンズの非公式マスコット?
なんかかわいい!#東京2020 #ラグビー pic.twitter.com/BvqhjFGs6K
— ワールドラグビー (@WorldRugby_JP) July 27, 2021
オリンピックのラジコンカーのメーカーは、オリンピックの最高位スポンサー「ワールドワイド・パートナー」でもあるトヨタです。
トヨタでは、工場内で無人配送車(AGV)を活用しており、その技術を応用して開発されました。
実は、ラジコンカーではなく、自律走行ロボット「FSR(Field Support Robot)」です。
まるで人間が操作しているように見えるのでラジコンカーだと思っている方が多いようですが、自律走行しているのです。
自分で判断して動いているわけですが、見ていると「どんな仕組みなんだろう?」と思う動きもありますよね。
最高速度も気になったのでどんな技術なのか調べてみました。
気になる方はつづきをご覧ください!
オリンピックのラジコンカーの最高速度や技術
ラジコンカーの動きを見ていると、特定のスタッフさんのところに向かっているわけでもないので、どのような仕組みになっているのか不思議だったのですが、AIを導入しているそうです。
760whのリチウムイオン電池が搭載(市販のリチウムイオン電池パック6個)され、1回の充電で20kmほど走行できるそうです。
人を探知する仕組み
特定の人物に向かっていくのではなくて、一番近くにいる人物に走って行くつくりになっているとのことです。
人の存在を認識できる範囲は7m以内で、人が4mくらいまで近づいてくると、その人物を追いかける対象としてロックオンする仕組みになっているそうです。
ロックオンすると、ラジコンカーの方からその人物(スタッフ)に近づいて行き、2mの距離を保ちながら自律走行するとのこと。
人を探知して追いかけて走行するために3つのカメラとLIDAR(レーザーレーダー)が1つ搭載されているそうです。
カメラには、可視光カメラと赤外線カメラが内蔵されており、物体の探知には可視光カメラ、物体との距離は赤外線ステレオカメラが利用されています。
対象物までの距離や角度の計測にはレーザーの反射光を利用しており、計測するためのセンサーもついています。
スタッフさんと一定の距離を保ちながら走行しているのは、このような仕組みがあるからなのですね。とてもお利口さんに作られていますね。
最高速度
走行するラジコンカーを見ていると、どのくらいの時速で走っているのかも気になったのですが、最高速度は時速20kmでした。
ママチャリの平均速度が12~19km、人が全力で走った時の速度が20kmと言われていますので、20kmに設定したのでしょうかね。
オリンピックにラジコンカーが導入された目的
導入された目的は、「スタッフの労力を軽減するため」とのことです。
オリンピックのラジコンカーは、7人制ラグビー、陸上競技ではハンマー投げ、やり投げ、円盤投げで活躍していました。
7人制ラグビーでは、試合開始前にセンターへとボールを運びました。
陸上競技では、選手が投げた円盤などをスタッフが回収に行くと、近くにいたラジコンカーがスタッフを探知し、スタッフの後を追従。
スタッフは回収した円盤などを追従してきたラジコンカーに載せると、ラジコンカーは選手など元のところへ運搬していくという流れです。
ハンマーの質量は男子で7.26kgもあるため、人が運ぶと相当な労力になりますよね><
また、数十mを走行させるラジコンカーの操作は意外と難しいようです。
ラジコンカーの場合、操作する人も必要ですから、操作する人も大変な労力になりそうですよね。
スタッフの負担を減らすだけでも大活躍ですが、日本の視聴者からは「かわいい!」「欲しい!」と話題になるとは、開発者の方々も想像していなかったのではないでしょうか。
パラリンピックでもラジコンカーは活躍するの?
パラリンピックではより多くのFSRが活躍する予定です。
オリンピックでは、1回の競技で3台使用(1台は予備機)されていました。
パラリンピックでも陸上競技に使用され、数はオリンピックより多い7台(3台は予備機)になります。
オリンピックのラジコンカーのメーカーはどこ?最高速度や技術も調査!まとめ
オリンピックの陸上競技で、選手が投げたハンマーなどを回収して運搬する一見ラジコンカーのように見えるFSRについてメーカー、最高速度、技術などについてまとめました。
- メーカーはトヨタ
- 最高速度は20km
- AI搭載で人や障害物を探知
- スタッフの負担を軽減させるために導入された
- パラリンピックでも活躍
日本の視聴者からは、「かわいい」「欲しい」と大人気になりました。
動きがスムーズなので、まるで人が操作しているラジコンカーのように見えるため、視聴者からはラジコンカーと呼ばれることが多いですが、開発メンバーからは、ラジコンカーに間違われえてうれしいとの声が^^
2012年のロンドンオリンピックでは、ロンドンオリンピックの公式スポンサーだったBMWが開発した運搬用ミニカーでラジコン操作で運搬をしていました。
10年弱で自律走行できるSFRが開発されるとは、オリンピックでは競技以外にも最新技術も見ることができる大イベントであることがわかります。
パラリンピックではさらに台数を増やしての導入になりますので、FSRの活躍を見ることができます♪