東京オリンピック選手村の寝具が段ボールベッドだと話題になりましたね。
なぜ、あえて段ボールベッドなのか、海外の反応はどうなのか、について調べてみました。
段ボールベッドが東京オリンピックで採用されたのはなぜ?
東京オリンピックの選手村の寝具には段ボールベッドが採用されています。
なぜ、段ボールベッドなのか?
その理由は、環境問題への配慮が重視されたからです。
また木製ではなく段ボールのベッドフレームにすることでコストも抑えられています。
東京オリンピックは「持続可能性」がコンセプトになっています。
これは、「未来のことを考えて環境問題や人権問題の課題に取り組もう」ということ。
そのコンセプトの元、採用されたのが段ボールベッドだったんですね。
オリンピックでは世界各国からアスリートや関係者が集まってくるから、相当な人数のベッドを用意する必要があります。
でも、開催期間はオリンピックとパラリンピックを合わせても1ヶ月半程度。大会後の使用されたベッドはどうするの?という問題がでてきますよね。
大会で用意されるベッドは、オリンピックで18,000床、パラリンピックで8,000床だそうです。オリンピックとパラリンピックを合わせると26,000床。
2万以上もの木製ベッドを用意するととなると相当な森林の資源を消費するでしょうし、大会後に上手く再利用できるかも疑問です。
今回のオリンピック大会は、段ボールベッドを採用することで大会後にリサイクルが可能という環境への配慮がバッチリですね。
オリンピック選手村の段ボールベッドをニュースで初めて見たときには、なぜ段ボールなの?と疑問に思ったものです。
でも、理由を調べてみると納得です。
ちなみに、ベッドフレームの段ボールだけでなく、マットレスなどもリサイクルが可能。
マットレスはポリエチレン製で、大会後はプラスチック製品へと再利用されるそうです。
ただ東京オリンピック大会で盛り上がるだけではなく、その背景には環境への配慮があるなんて素晴らしい取り組みだと感じました。
オリンピックで使用された段ボールベッドの海外の反応
環境への配慮から段ボールベッドが採用されたとはいえ、実際にそのベッドで寝るオリンピック選手からするとインパクトがありますよね。
段ボールベッドの海外の選手の反応はどうなのか調べてみました。
WATCH: How many people does it take to break a cardboard bed? 🤔
These Olympic athletes test them out. #Tokyo2020 #TokyoOlympics https://t.co/3p1ZLASEy8 pic.twitter.com/PlMEXs6kpy
— TODAY (@TODAYonline) July 30, 2021
珍しい段ボールベッドで海外の選手たちが楽しみながらベッドの強度を試していますね。
段ボールとはいえど耐久性を確保する設計がなされており、一般的なベッドフレームの荷重である200kgはクリアしているそうです。
Following many questions about our cardboard beds, we thought we should put them to the test 😜 Can confirm they are strong enough for activities! @AUSOlympicTeam @Channel7 pic.twitter.com/1bbfQf8kVj
— Rachael Lynch (@RachLynch27) July 20, 2021
ダンボール製のベッドについて多くの質問が寄せられたので、実際に試してみることにして、十分な強度を持っていることが確認できたそうです。
やっぱり選手の皆さんは段ボールベッドの強度を試してみたくなるんですね。
イスラエルの五輪代表選手が9人で飛び跳ねて段ボールベッドを壊したというニュースが話題になりましたが、9人までは形状を保っていた段ボール。
かなり耐久性のある頑丈なベッドですね。
東京オリンピックで採用されている段ボールベッドなら、体格の大きい海外の選手でも安心して質の良い睡眠がとれそうですね。
まとめ
大会でベッドを段ボールにするのは東京オリンピックが初。
なぜ段ボールベッドなのかというと、環境にやさしい大会を目指しているから。
普通の木製ベッドじゃないから、海外からも様々な反応があったり、代表選手も興味をしめしていました。段ボールといっても耐久性はバッチリなこともわかりましたね。
大会後はベッドの段ボールもマットレスのポリエステルもリサイクルできます。
また、メダルなども携帯電話などのリサイクル金属で作られていて、表彰台は再生プラスチックを使用しているそうです。
今回の東京オリンピックで環境にも意識を向けることが、もっともっと世界に浸透するといいですね。