東京2020オリンピックで、陸上・走り高跳びの決勝に進出された戸邉直人さん。
オリンピックでの走り高跳び決勝進出は、実に49年ぶりということで注目が集まっていますね。
【ハイライト動画】#陸上 男子走り高跳び予選#戸邉直人 選手が2.28mをクリア!
決勝進出を決めました👏この種目で日本勢が決勝進出するのは 1972年ミュンヘン大会以来 49年ぶりです!
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— NHKスポーツ (@nhk_sports) July 30, 2021
そんな、戸邉直人さんの出身校やこれまでの記録、そして博士号も取得されているということで、どんな分野でどうしてそれを学ぼうと思ったのか、経緯についても調べてみました。
戸邉直人の出身中学/高校/大学とこれまでの記録は?
戸邉さんは、1992年03月31日に千葉県で生まれました。(2021年現在29歳)
戸邉直人/出身中学
中学校は、千葉県野田市立第二中学校です。
走り高跳びを始めたのは小学5年生の時。
戸邉さんの跳躍力を見た、運動クラブの先生に勧められて始めたようです。
中学3年生の時の第33回全日本中学校陸上競技選手権大会で優勝しています。
戸邉直人/出身高校
高校は、同じく千葉県にある専修大学松戸高等学校に進学します。
高校3年生の時にインターハイに出場し、2m18をクリアして優勝。
更に2か月後の”トキメキ新潟国体”では高校新記録となる2m23で優勝しています。
戸邉直人/出身大学
大学は、国立筑波大学に進学します。
大学2年生の時に、第94回日本陸上競技選手権大会で5位に入賞し、第19回アジア陸上の代表に選ばれています。
また、3年生の時に第95回日本陸上競技選手権大会にて、2m22で初優勝しています。
前出のアジア大会は、初出場で2m21を跳び、5位入賞を果たしました。
戸邉直人/大学卒業後
大学卒業後は、千葉陸協を経て筑波ツインピークスに所属。
同時に大学院に進みます(修士2年・博士3年)。
戸邉さん自身、「4年生になるまでは、大学院で博士号を取るなど夢にも思わなかった」と語っています。
文武両道。極める人は何事も極めたくなるようですね。
その後の記録ですが、
2015年 | 第99回日本陸上競技選手権大会 | 優勝(2度目) | 2015年世界陸上競技選手権大会代表に選出 |
2018年 | 第102回日本陸上競技選手権大会 | 2位入賞 | |
第18回アジア大会 | 3位(銅メダル) | ||
イタリアの試合 | 欧州遠征中に出場 日本歴代2位タイとなる2m32を記録 |
||
2019年 | IAAFインドアミーティング | 優勝 | 記録2m35 (日本記録更新・室内日本記録更新) |
第103回日本陸上競技選手権大会 | 優勝 | 記録2m27 2019年世界陸上競技選手権大会代表に選出 |
第18回アジア大会では初の銅メダルを獲得。
また、日本記録・日本室内記録と、次々に記録を更新されています。
2019年には日本航空に入社。
3月には、筑波大学から博士号(コーチング学)を取得されています。
そして、今回、東京オリンピックの予選の記録は2m28!
決勝が楽しみですね!!
戸邉直人/博士号取得の経緯は?
オリンピック決勝に進出が決まった戸邉直人さんですが、大学院にて博士号を取得されています。
博士号取得には、亡き恩師である”図子(ずし)浩二”さんの存在が大きく影響しています。
図子さんは、筑波大陸上部の元監督で、研究室の教授だったのですが、2016年(戸邉さんが大学院生の頃)に急死しています。
図子さんは生前、何度も、「トレーニングは(科学的な根拠に基づく)『エビデンスベース』でやれよ」と言っていたそうで、初めは意味が分からなかったそうですが、試行錯誤の中で練習していたといいます。
*エビデンス→「証拠」「根拠」
そうしているうちに、「陸上競技のプロフェッショナルとして生きよう。走り高跳びを一番知っている人間になりたい」という思いから、高跳びの研究をすることを決め、図子さんにも相談し、受け止めてもらえたようです。
研究熱心な図子さんの背中を見てきた戸邉さん。
図子さんの姿勢を引き継いで、熱心に研究されたことと思います。
そして、2019年3月に筑波大学から博士(コーチング学)博甲第 9157号を取得しました。
戸邉直人の出身校やこれまでの記録は?博士号取得の経緯も調査!のまとめ
東京オリンピックの走り高跳び、決勝進出を果たされた戸邉直人さんについて、出身校やこれまでの記録、博士号取得の経緯についてまとめてみました。
出身校については、
・千葉県野田市立第二中学校
・専修大学松戸高等学校
・国立筑波大学
・国立筑波大学大学院
そして、記録については、
・中学3年生 第33回全日本中学校陸上競技選手権大会 優勝
・高校3年生 インターハイ 優勝
トキメキ新潟国体 優勝
・大学2年生 日本陸上競技選手権大会 5位入賞
・大学3年生 日本陸上競技選手権大会 優勝
アジア大会 5位入賞
・2015年 日本陸上競技選手権大会 優勝
・2018年 日本陸上競技選手権大会 2位入賞
アジア大会 3位銅メダル
・2019年 IAAFインドアミーティング 優勝
日本陸上競技選手権大会 優勝
・2021年 東京オリンピック予選 決勝へ進出
華々しい記録をたくさんお持ちです。
練習に加えて博士号の取得、恩師への想いを胸に、努力なくしては出せない結果と言えますね。
高跳びを誰よりも研究してきた戸邉さん。
東京オリンピックでの活躍を期待したいと思います!