この記事では、スケートボード(スケボー)のパークとストリートの違いについて解説します。
- パークとストリートの違いは?
- パークとストリートのコースの違いは?
- ルール、採点方法の違いは?
東京オリンピック2020から新種目になったスケボー。本記事でパークとストリートの違いを図解でわかりやすく紹介します。
「パークとストリート」どっち? 3つの違いを比較
パークとストリートの主な違い
オリンピック スケートボード「パークとストリート」の違いは大きく分けてこの3つです。
- コースの違い
- ルールの違い
- 採点方法の違い
パークとストリート共通の審査基準
一方、審査基準はパークとストリートともに同じです。
ISJC 国際スケートボード審査委員会(International Skateboarding Judging Commission)が定義している審査基準を簡単に紹介すると、
- 難易度・・・難しいトリック(技)や障害物に挑戦したか
- スタイル・・・滑らかさ、力強さ、積極性、美しさ、スピード、高さ、距離、着地の質
- コースの使い方・・・アプローチする障害物がバラエティに富んでいるか(トリックが多ければ多いほど高得点になるわけではない)
パークとストリートの違い①:コース

パークとストリートの違い、最初はコースです。
スケボー パークのコース
スケボー パークのコースでは、皿やお椀を繋げたようなアール斜面(湾曲した滑走路)を複雑に組み合わせた「コンビプール」で技を競います。
パークのコースの特徴は曲線的であること。窪地の底から斜面を上がると傾斜はどんどん急になっていきます。
窪地の傾斜上部は”ほぼ垂直”で、空中に飛び出すエア・トリックが中心になります。
気軽に滑れるパークなので斜面は急ではありません。滑っているのはスケボー女子パークのスカイ・ブラウン選手です。
スケボー ストリートのコース
ストリートスケートのコースは、街中(まちなか)にあるような階段やレールが設置されています。
直線的なコースが特徴で、手すりや壁・ベンチに似せたセクション(構造物)に乗る・飛ぶ・滑るなどのトリック(技)をしかけます。
アプローチのしかたは自由なので、選手の個性や得意な滑り方が見どころになります。
パークとストリートの違い②:ルール

パークとストリートの違い、次はルールです。
スケボー パークのルール
パーク スケートでは、1回の持ち時間は45秒。1回の滑走で8~10個のトリック(技)を決めます。
スケボー選手は3回まで滑走可能で、3回の中のベストトリックを記録します。
スケボー ストリートのルール
スケートボード ストリート競技には2つの方式があります。
1つは、RUN方式(ラン方式)。もう一つはBEST TRICK方式(ベストトリック方式)です。
RUN方式
RUN方式では、持ち時間45秒でコース内を自由に滑走しトリックを決めます。ラン(試技)は1人2回までです。
BEST TRICK方式
コース内の障害物を1つ選び、その障害物を利用したトリックを1つだけ決めます。これを1人5回繰り返すのがBEST TRICK方式のルールです。
パークとストリートの違い③:採点方法

パークとストリートの違い3つ目は採点方法です。
「パークは最高得点、ストリートは合計得点で決まる」のが最大の違いとなっています。
スケボー パークの採点方法
難易度、メイク率(トリックの成功度)、ルーティン(技の組み合わせ方)、独創性(オリジナリティ)やバリエーションなど総合的に審査されます。
暫定順位が常に更新されるので、一発逆転を狙った大技が繰り広げられるのが見どころです。
スケボー ストリートの採点方法
ストリートの採点は合計得点で決まるので、トリック(技)の「安定感」の重要性が増す競技といっていいでしょう。
RUN方式
RUN方式では、選手がそれぞれ45秒×2回の滑走を行います。2回の試技のうち、点数の高い方が採用されます。
BEST TRICK方式
BEST TRICK(ベストトリック)ではトリックを5回挑戦し、得点の高い順に4回分が持ち点に加算。
そして「RUN方式で滑った2回中の点数が高い方とTRICK方式5回中の点が高い4回分の合計」で勝負が決まるのです。
オリンピック スケボー【パーク/ストリート】どっち?違いを図解で解説!まとめ
オリンピック スケートボード(スケボー)のパークとストリートの違いをまとめます。
- コースの違い・・・曲線的なパーク、直線的なストリート
- ルールの違い・・・パークは45秒を3回、ストリートは「RUN/BEST TRICK」の2方式
- 採点方法の違い・・・パークは最高得点、ストリートは合計得点
パークの見どころは、高難易度のトリックが見られること。ストリートとは違った大技が繰り出させるかもしれません。