山口壮太さんという、東京オリンピック・パラリンピックのメダル授与式で着用される衣装のデザイナーにも注目が集まっています。
デザインを手がけた山口壮太さんは、国籍が韓国ではないのかといわれていますが、それはどうしてでしょうか?
山口壮太さんのブランドや経歴から、国籍が韓国だといわれる理由、メダル授与式の衣装について調べてみました。
山口壮大の国籍は韓国?
東京オリンピック表彰式の衣装はファッションディレクター山口壮大がデザイン。https://t.co/K5aRBbSAJH#Tokyo2020 #東京オリンピック pic.twitter.com/D5o1hHYO2F
— FASHIONSNAP.COM (@fashionsnap) July 20, 2021
うわ!オリンピック表彰式の衣装が酷っ!山口壮太って韓国文化を日本文化と勘違いさせようとしてるの?ブランド名もジャップだっけ?普通に着物にしたらいいじゃん。これチマチョゴリ??いやもうそれ以前。酷すぎる。 pic.twitter.com/qjiA74PYa8
— リトル (@CrazySalt_) June 9, 2021
山口壮太さんの国籍が韓国ではないかと言われていた理由の1つは、東京オリンピック・パラリンピックの表彰式で着用される衣装が発表された時、韓国の民族衣装を連想した人がいたことがあるようです。
東京五輪表彰式の衣装で炎上し、デザイナーの山口壮大さんがアメリカ人の父と韓国人の母というデマが流れてる。記事を見ると山口さんの古着の限定店のモデルのエルラ・グロスさんの事。山口さんは雑誌のインタビューで「ごく普通の家庭で…両親ともに公務員」と。日本人です→https://t.co/hGSuJD5DeE pic.twitter.com/8Nuf4DbGQH
— Cat すず (@hinomarukovoI01) June 7, 2021
山口壮太さんは1982年生まれで、愛知県常滑市出身です。国籍が韓国ではないかといううわさのもう1つは、デマですね。
このようなデマが飛び交った原因に、山口壮太さんのオンラインショップのブランド名にも原因があります。
ブランド名が「ジャップ」なんです。
東京オリンピックに関しては、小山田圭吾さんの辞任、のぶみさんの辞任、小林賢太郎さんの解任などで開会式の中止を望む声もあがっています。
ここにきて山口壮太さんの「ジャップ」が問題になってきました。ジャップは、日本人に対する蔑称ですね。
あえてそれをブランド名にしているのは謎ですが。
山口壮太さんの衣装は、「和の情緒」と「洋の実用」ということを意識して、それぞれの長所を活かしたデザインだということです。
山口壮太の経歴やブランドがオリンピック衣装に影響してる?
山口壮太さんの東京オリンピック表彰式の衣装の原点は、文化服装学院の卒業制作で、和洋折衷のフォーマルを制作して、学院長賞を受賞したことにあるようです。
オリンピックの衣装を見てみましょう。

過去のオリンピック・パラリンピック東京1964大会、長野1998大会を振り返ると、表彰式では女性が振り袖を着てたことから、伝統を重んじることの重要さと実用性を考慮してデザインされたようです。
東京オリンピックでは339回、パラリンピックでは539回の表彰式があります。振袖や浴衣の着用では、熱中症の危険もあります。

ジャケットは、羽織や法被を連想しますね。この模様は、日本の古典文様のひとつ「輪繋ぎ柄」を原案にして「、弧=個」が繋がることで「輪=円」を表現したそうです。

ワンピースは、後背面にプリーツを入れてあり、動いたときに揺れるようなっているます。
プリーツのあるぶん足の可動域も広がるし、なんとなく袴も連想されます。
洋服は体に沿ったデザインですが、和服は直線で仕立てられます。ストレートなラインは体に密着せずに涼しそうですね。

ズボンは、ウエストの後ろがゴムになっています。ベルトは不要で、立ったり座ったりの動作も楽にできそうです。

この打衣は、1つ1つ製品染めをしてあり、グラデーションの入り方がすべてちがうそうです。

ワンピースにはファスナーが使われていましたが、こちらは紐とスナップになっていますね。この白いスナップはシリコン製でしょうか。
ごらんのとおり、山口壮太さんのデザインは、和の伝統をアレンジした実用性の高いものになっています。
山口壮大の国籍は韓国?経歴やブランドがオリンピック衣装に影響?まとめ
東京オリンピック・パラリンピックの表彰式で着用される衣装のデザイナー山口壮太さんの国籍は韓国ではなく、愛知県常滑市出身の出身だということがわかりました。
山口壮太さんの祖父は養蚕、祖母は和裁をされていたことから、文化服装学院の卒業制作で、和洋折衷のフォーマルを制作して学院長賞を受賞されています。
洋服地で誂えた着物など、和と洋をミックスさせたデザインを手掛けてきた山口壮太さんの、東京オリンピック・パラリンピックの衣装は、日本らしさと着用するフィールドキャストのために考えられたものだとわかりました。
山口壮太さんのオンラインショップ「ジャップ」は、現在閉鎖されているようです。
ただ、この「ジャップ」は他人に対してではなく、自分のブランドということが、他の辞任や解任になった人たちとはちがうところです。
東京オリンピック・パラリンピック、波乱の幕開けであることはまちがいありませんね。