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報道ステーションの新キャスター 大越健介はどんな人?NHK退職までの経歴を振り返る

報道ステーションの新メインキャスターが発表されました。先日、NHKを定年退職したばかりの大越健介さんです。水面下で事前に交渉してたとしか思えない退職直後の発表でした。
さて、そんな大越健介ってどんな経歴の持ち主なのか、まとめました。

報道ステーションの新キャスター大越健介の略歴

大越氏の経歴をおさらいします。

1961年8月25日 新潟県生まれ
新潟市立石山中学校卒業
新潟県立新潟高等学校卒業
東京大学(文科三類)入学
東京大学文学部国文学科卒業

1985年 NHK入局 岡山放送局勤務
2005年 NHK ワシントン支局配属
2007年 NHK ワシントン支局支局長
2010年~2015年 『ニュースウオッチ9』メインキャスター
2018年~2020年 『サンデースポーツ2020』メインキャスター
2020年~2021年 『NHKスペシャル』メインキャスター
2021年 NHK定年退職
2021年 『報道ステーション』メインキャスター

記者としての大越健介

1985年にNHKに入局後は、岡山放送局勤務などをへて、政治部記者として活躍しました。
当時を知る放送関係者によれば、「大越氏は、竹下派担当記者として実力者と言われる大物政治家への食い込みがすごかった。大越さんのような力のある記者はそうはいない。いわば大物政治記者」という評価。
ワシントン支局長も経て、国内外の政治取材に精通。
政治記者を卒業し、番組出演するようになったからも、何かがおこったら、可能な限り、放送前に自分で現場に足を運んで取材するほど、記者としてのスタンスを失っていない人のようです。

大越健介と野球

大越健介氏は、東京大学野球部出身で有名です。
新潟県立新潟高等学校時代は、2年の時は、捕手として甲子園を目指しました。強肩の捕手という評価だったようです。
高校3年の時に投手へ転向し、春の県大会で準優勝しました。高校3年の夏の県大会はベスト8で終了し、甲子園出場の夢は叶いませんでした。

大学でも野球を続けたい気持ちがあったものの、高校時代の自分の実績だと大学強豪野球部には入部するのも難しいと考え、
東京大学(文科三類)に進学し、野球部に所属し、エースとして部を引っ張りました。
右サイドスローを武器に、東京六大学リーグで通算50試合登板、8勝27敗、防御率3.52、142奪三振。8勝の戦績で、東大の投手では歴代5位タイだそうです。

また、1982年の新人戦では3試合連続登板し、立大に5-1で勝利、法大に2-0で勝利、決勝で早稲田に0-1で惜敗。
東大新人戦史上、最高の準優勝に貢献しました。

「東大だったんだから頭脳派だったんでしょう」とよく言われがちですが、実際には全然違い、「力と気迫」を前面に押し出す気合の投球スタイルだったそう。
「8勝も東大としてはまずまずだと思うけど、それよりも27敗を誇りに思う。よくここまで使ってもらえたと思うし、よくここまで投げぬいたな、と思う」と語っています。

1983年には太田誠(駒澤大学野球部監督)によって、日米大学野球選手権大会の大学日本代表メンバーに史上初めて東大から選出されました。
その時の大学日本代表メンバーには明治大学の広澤克己、竹田光訓、日本大学の和田豊、法政大学の小早川毅彦(その後NHK野球解説者として共演)らがチームメイトにいました。
大越は第三戦で二番手投手として登板。のちに大リーグのセントルイス・カージナルスなどで活躍したマーク・マグワイアとも対戦しました。

野球強豪大学は無理だと判断して、東大に入れるのもすごいですが、
東大でしっかり活躍して、日米大学野球に食い込むあたり、只者ではないですよね。
サイドスローを選択したのも、戦略的だったのかもしれません。

大越健介氏 報道ステーション新キャスターとしての発表

テレビ朝日から7月9日に10月からの報道ステーションの新キャスターとして大越健介が発表されました。
NHKを6月30日付で定年退職したばかりの大越健介の起用発表に、話題沸騰でした。

大越氏は同局を通じ「報道ステーションの責任ある一員として仕事ができることを、心から光栄に思っています。日々のニュースに神経を研ぎ澄まし、取材を深め、平たい言葉で伝えることを心がけていきます」とコメント

同局は起用理由について「コロナ禍の世界をひもとくため、内外ともに激動の時代を見据えるために、大越さんの第一線のジャーナリストとしての豊富な経験が番組に必要」
「より深い視点・洞察から番組をさらに一段階上のレベルに進化させてくれることを期待しています」と発表しました。

NHKの看板番組のメインキャスターを務めてきた大越氏への期待が感じられます。
報道ステーションでは初代の古舘伊知郎氏以来のフリーの男性メインキャスターとなるそうで、古館氏と比較すると、ぐっと落ち着いた報道番組になりそうな予感がします。

報道ステーションの現キャスター徳永有美はどうなるの?

報道ステーションの現キャスター徳永有美氏は続投なのか?降板なのか?とても気になります。
結論としては、7月9日現在のところまだ決まっていないそうです。

関係者によると、徳永アナと大越氏によるダブルメインキャスターも考えられ、
「徳永アナが卒業か、残るかも含め、今後、話をして決めていく」とのこと。

降板の可能性があるなか、徳永氏はドキドキの放送が続きますが、
ここから10月まで、どのくらい存在感を示せるかで、
続投か降板が決まるという、かなりしびれる状況のようです。