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避難勧告から避難指示へ!改正災害対策基本法で何が変わったのか調査!

避難勧告から避難指示へ!改正災害対策基本法で何が変わったのか調査!

2021年5月21日に「改正災害対策基本法」が施行されました!

避難勧告から避難指示へ!改正災害対策基本法で何が変わったのか調査!

 

これにより、避難情報が大きく変わっています。

 

みなさんも、今までの情報に惑わされないよう、しっかりと覚えて、いざというときに逃げ遅れないようにしましょう。

改正災害対策基本法で何が変わったの?

今までの避難情報は、下記の表の通りでした。

警戒
レベル
避難情報 状況 取るべき行動
災害発生情報 災害発生 直ちに命を守る行動を!!
避難指示・避難勧告 災害の恐れ高い 避難所へ避難してください!
避難準備 災害の恐れあり 避難のために準備しましょう。
大雨、洪水、高潮警報 気象状況悪化 避難行動の確認をしておきましょう。
早期注意情報 今後気象悪化の恐れあり 天候の悪化に注意しましょう。

こちらが下記のように新しくなりました!!


警戒
レベル
避難情報 状況 取るべき行動
緊急安全確保 災害発生、恐れあり 直ちに命を守る行動を!!
避難指示 災害の恐れ高い 避難所へ避難してください!
高齢者避難 災害の恐れあり 避難のために準備しましょう。
高齢者や障害のある方は避難してください。
大雨、洪水、高潮警報 気象状況悪化 避難行動の確認をしておきましょう。
早期注意情報 今後気象悪化の恐れあり 天候の悪化に注意しましょう。

赤字の部分が変更点です。

改正災害対策基本法での変更点のポイントを解説!

今回の災害対策基本法での変更点は大きく3つになります。

①災害発生時に発令されていた災害発生情報から緊急安全確保

今までは災害が発生した時にのみレベル5の災害発生情報が発令されていましたが、今後は市町村の判断で、災害が発生する恐れがある時点で「緊急安全確保」が発令されます。

これは、各地で増えている川の氾濫や土砂災害などの被害を少なくする狙いがあると思われます。

災害が起きる前から情報を流すことで、いち早く避難、命を守る行動を取るように呼びかけることができます。

緊急安全確保という言葉が聞きなれない方はこちらもチェック!!

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②避難指示、避難勧告から避難指示1本化へ

レベル4にあった避難指示、避難勧告が避難指示に統一されました。

今後は基本的にはレベル4の避難指示が発令された時点で、安全な避難所へ避難することが命を守るためには必要です!

天候などの急激な悪化によってはレベル5の緊急安全確保が発令される場合もあります。

③避難準備から高齢者等避難へ

早めに避難が必要な方や、避難するための手助けが必要な方はレベル3の発令で避難できるよう、避難準備から高齢者等避難へ変更になりました。

夜間など、早めの避難が必要な場合では高齢者等避難でも避難をしておいた方が良いかもしれませんね。

災害対策基本法を活用し、災害発生から身を守るために

災害が起こる前は予測が大切です!!自らの命を守るためには日頃からハザードマップを確認し、災害が起こりやすい地域を把握しておきましょう。

わがまちハザードマップ

また、自宅が災害危険地域にあたる場合は、警戒レベル3から避難を始めるようにしたほうが良いかもしれません。

日頃から家族間で避難場所や持ち物、連絡方法などを話し合い、慌てず落ち着いて避難できるようにシミュレーションをしておいた方がいいですね。

非常持ち出し袋も再確認しておきましょう!

非常用持ち出しバッグの内容の例(人数分用意しましょう)

  • 飲料水、食料品(カップめん、缶詰、ビスケット、チョコレートなど)
  • 貴重品(預金通帳、印鑑、現金、健康保険証など)
  • 救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)
  • ヘルメット、防災ずきん、マスク、軍手
  • 懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池、携帯電話の充電器
  • 衣類、下着、毛布、タオル
  • 洗面用具、使い捨てカイロ、ウェットティッシュ、携帯トイレ
    ※乳児のいるご家庭は、ミルク・紙おむつ・ほ乳びんなども用意しておきましょう。

首相官邸ホームページより引用

避難勧告から避難指示へ!改正災害対策基本法で何が変わったのか調査!