エンタメ

伝説のシンガーソングライター中山ラビさんの先端医療と音楽活動

ここ数年、昔から活躍して来たベテランアーティストの訃報が続いています。そしてまたひとつ、大きな才能が旅立ってしまいました。

中山ラビさん。
シンガーソングライターをメインにしながら舞台女優、また国分寺で「ほんやら洞」というカフェのオーナーとして活躍して来た方です。女ボブディランの異名をとることもあります。

お店ではカレーが人気メニュー、最近は息子さんと仲良くカウンターに並んでいました。

2020年3月にガンが見つかり、先端医療を含む闘病生活の傍ら音楽活動を続けて来ましたが、2021年7月4日夕刻、旅立たれました。

そのラビさんについてまとめてみました。

01 中山ラビって誰?

伝説のシンガーソングライター中山ラビさん天国へ

1960年代後半、高校時代から音楽活動を始め、72年にメジャーデビュー。

細野晴臣、加藤和彦、高田渡、そのほか大勢のそうそうたるミュージシャンたちと交流を深め、数多くのアルバムを発表、またライブ活動を続けて来ました。

ボブディランに大きな影響を受けたというその独特の歌詞の世界には、昔から根強いファンがいます。

また、ラビさんの歌声の評価は非常に高く、ギブソンのアコースティックギターによる静かな弾き語りから、バックバンドを従えてのパワフルなヴォーカルまで、自由自在に声を操り、聴く者を自分の世界に引き込んで来ました。

出産を機に一時期音楽活動をやめていたこともありますが、90年代後半に再開、以降はシンガー、女優、経営者という3足のワラジを履いて活躍されて来ました。

ここ数年では、都内のライブハウスを中心に活動を展開していましたが、ときには地方にも遠征、地元のミュージシャンたちとコラボしたり、そのスタイルはまさに変貌自在でした。

ちなみに2006年には待望のベスト盤を発表、ラビさんの全体像を知るには打って付けの一枚となっています。

オリジナルアルバムでは、初期に発表された『私ってこんな』『ラビひらひら』『ラビ女です』などが古くからのファンたちに広く支持されているようです。

ラビさんには20年以上もレギュラーを務めるバンドがあり、メンバーには忌野清志郎のバンドでサックスを担当していた梅津和時さんも含まれています。

音楽だけではなく、芝居の世界でもその歌や演技が高く評価されており、挿入歌を歌ったり女優として出演したり、八面六臂の活躍でした。

02 カフェの経営者として

(ラビさん、ベストアルバムのジャケット)

伝説のシンガーソングライター中山ラビさん天国へ

JR国分寺駅南口から歩いて5分もかからないところにあるカフェ「ほんやら洞」。ラビさんがオーナーを務めていたお店です。

ラビさん自ら考え抜き調理までして来たメニューがずらっと並んでいます。ここ数年では息子さんも重要な役割を果たすようになっていて、ラビさんの味はしっかりと継承されているようです。

人気メニューはスパイシーチキンカレーで、それ目当てで来店する人も多いとか。

カウンターにはいつも常連さんたちが鈴なりになり、ラビさんや息子さんとの会話を楽しんでおられます。もちろん、お客さん同士で盛り上がることもしばしば。

一世を風靡し歌手として伝説的な存在のラビさんですが、お店ではいたって気さく。
マスコミの取材も多く、マンガのモデルになったこともあるそうです。

03 闘病生活と音楽活動

2020年3月に食道ガンと肺ガンと診断され数か月という余命宣告を受け、さらにはホスピスまで勧められたラビさんだそうですが、その道には目を向けず、積極的に治療する道を選択されたそうです。

先端医療を受ける過程では、色々と手間のかかることも多かったようですが、幸いにして体調は順調に回復、11月には都内でレギュラーバンドをバックに、2時間近くのコンサートを無事終えるまでに回復しました。

ギターをかき鳴らし、パワーに満ち溢れたヴォーカルに安堵した人も多かったはず。古いナンバーから比較的新しいナンバーまで、バラエティに富んだ選曲は新旧のファンを大いに喜ばせました。

コンサートを見た昔からのファンの中には、これでラビさんは完全に復活したと確信した人も多かったようです。

しかし、2021年の5月頃からまた体調を崩し、ブッキングしていたライブは延期。
関係者によればご本人はとても悔しがっていたそうです。
そして入退院を繰り返した後、このたび7月に旅立たれました。

病院ではコロナの影響で家族とも会えないため、最後の数週間はご自宅で家族と共にゆっくりと過ごされたそうです。

04 まとめ

伝説のシンガーソングライター中山ラビさん天国へ

色々な分野でまさに八面六臂ともいえる活動をして来たラビさん。
向こうの世界では、さぞや色々なアーティストたちと楽しくすごされているような気がします。ギターを鳴らし、歌を歌い、ときにはダンスをまじえたり。

ラビさんご本人はもはやこの世にはいらっしゃいませんが、ラビさんの作品はCDやDVDなどで鑑賞できるし、ラビさんがクリエイトしたメニューは国分寺のほんやら洞に行けば味わうことができます。

その意味ではまだまだラビさんは我々と共に存在しているといえそうですね!

ラビさんの力強い歌声は、世代を超えてこれからも色んな方々を応援してくれることでしょう!