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アーティスティックディレクターとは?仕事内容は?NIGOがケンゾーに就任!

フランス・パリ発のファッションブランド「KENZO(ケンゾー)」の新アーティスティックディレクターとして、デザイナーのNIGO氏が就任することが発表されました。

アーティスティックディレクターって長くてあまり聞きなれない言葉ですよね!?

今回はアーティスティックディレクターとは何なのか?どのような仕事内容なのか?について紹介します。

アーティスティックディレクターとは?

アーティスティックディレクターとは一体どういった職業でしょうか?

デザイン関係(ファッションや広告など)の仕事以外の方にはあまり聞きなれない言葉だとは思いますが、

アーティスティックディレクターとはビジュアル面での総監督のことです。

デザイナーとは違うの?と思われる方も多いかと思いますが、厳密にいうと少し違うのかもしれません。

ファッション業界では1980年代までは、洋服をデザインする人=デザイナーが中心にブランドを手掛けていました。

しかし近年のファンションブランドは洋服だけではなく、鞄や靴、アクセサリーや時計、香水などと多岐にわたった商品展開がされるようになりました。

そうなると、様々な市場においてどういった商品を展開していくか?という基となるブランドイメージを作り上げる人が必要になってきます。

そういった役割を担う人が、アーティスティックディレクターなのです。

皆さんも知っているブランドで有名なLOUIS VITTON(ルイヴィトン)。

元々はカバンや財布などのお金持ちが持つイメージが強かったですが、1997年よりアーティスティックディレクターにマーク・ジェイコブス氏が就任し、洋服(プレタポルテ)や靴なども展開するようになったことで、20代や30代の若者にも浸透するようになりました。

2021年現在では、OFF-WHITEを手掛けるヴァージル・アブロー氏がメンズのアーティスティックデザイナーに就任したことで、ルイヴィトンのイメージはもっと若返ったのではないでしょうか?

特にラグジュアリーブランドはイメージ戦略が重要なので、時代の流行を汲み取りながらマーケティング戦略やプロモーション活動が必要になってきます。

つまり、ブランドにおいてアーティスティックディレクターの役割はとても重要であるということが分かりますね!

ちなみに、海外のラグジュアリーブランドのデザイナーには、

  • アーティスティックディレクター
  • クリエイティブディレクター

と分けて呼ぶことがあります。

アーティスティックディレクターとは、
ビジュアル面に重きを置いたクリエーションタイプのデザイナーが用います。(職人気質)

対して、クリエイティブディレクターとは、
ビジネス面に重きを置いたマーケティングタイプのデザイナーが用います。

どちらを用いるかは本人の意向やブランドの事情によって分かれるようですが、そこまで大きな違いはないように思います。

アーティスティックディレクターの仕事内容は?

アーティスティックディレクターの仕事内容はどういったものがあるのでしょうか?

簡単に説明したいと思います。

海外のラグジュアリーブランドにおいて、まず重要となってくるのはパリコレをはじめとするファッションショーでの発表です。

ファッションショーで発表するための洋服作りをしなければいけません。

服を作るには、

  • デザインをする
  • パターン(型紙)を作る
  • 生地を作る、手配する
  • 裁断・縫製する

という工程が必要になりますが、1つのチームを作り作業を行っていきます。

アーティスティックディレクターの仕事は、これらの工程のもととなるコンセプトづくりからはじまります。

コンセプトを明確にするために、チームやクライアントとのミーティングやヒアリングを数多く行い、デザインイメージをチームで共有しなければいけません。

 

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コンセプトが確立したら、洋服のイメージデザインをしていきます。その後、使用する生地の素材を決めたり色を決めたりしていきます。

デザインや素材が決まったあとは、裁断や縫製は他の担当に作ってもらいますが、出来上がったらイメージ通りかどうかチェックする必要があります。

他には、ファッションショーに出演するモデルの選定や演出を決めたりと、アーティスティックディレクターの仕事は多岐にわたって大変な仕事であるということが言えます。

とはいえブランドの顔となる人物ですので、大変である反面、やりがいや報酬は大きい仕事だと思います!

NIGO氏とはどんな人物?

最後に今回、KENZOの新アーティスティックディレクターに就任したNIGO氏のプロフィールをを簡単に紹介します。

NIGO氏のプロフィール

本名:長尾智明(ながおともあき)
生年月日:1970年12月23日
年齢:50歳 ※2021年9月現在
出身地:群馬県前橋市
主なブランド:A BATHING APE®(1993-2009)
HUMAN MADE(2010-)
配偶者:牧瀬里穂(女優)

NIGO氏は日本のファッションデザイナーで、1990年代に裏原宿系ファッションブームの火付け役となったファッションブランド「A BATHING APE®」(ア・ベイシング・エイプ)の創業者として一躍有名となりました。

2008年には女優の牧瀬里穂さんと結婚(再婚)しています。

2010年には新たなファッションブランド「HUMAN MADE(ヒューマンメイド)」を別会社で立ち上げ、11年には「A BATHING APE®」を香港のセレクトショップ運営会社I.Tに売却後、13年に同ブランドを去っています。

2021年現在も「HUMAN MADE」のデザイナーとして活躍していますが、今回新たに「KENZO」の新アーティスティックディレクターの就任が発表されました。

【NIGO氏の名前の由来】
ファッションデザイナーの藤原ヒロシ氏に顔が似ていることから、当時『A STORE ROBOT』の店長だった髙橋一郎氏が「藤原ヒロシ2号」と愛称をつけたことで、2号のアルファベット表記である”NIGO”という名前になりました。

まとめ

今回はデザイナーのNIGO氏が「KENZO」の新アーティスティックディレクターにデザイナーに就任したということで、アーティスティックディレクターについてまとめました。

これから日本人デザイナーが海外のラグジュアリーブランドのディレクターに就任することが当たり前のようになる時代も来るかもしれませんね!?

NIGO氏の手掛けるKENZOは大変注目されると思いますので、今後の商品発表が楽しみです!

最後までお読みいただきありがとうございました。