東京パラリンピック2020では、アスリートによる競技はもちろんのこと、開会式の演出についても注目が集まりました。
その要として素晴らしい演技を見せてくれたのが、車いすの少女・和合由依さんです。
まるで自分を表しているようだ、とコメントしてくれたように、和合由依さんのためのシナリオであるかのような自然な演技で話題となりましたね。
今回はそんな和合由依さんについて、
- 抱えている病気(障害)は一体どんなものなのか?
- パラリンピック開会式に出演の背景
について情報をまとめました。
知れば知るほど応援したくなる、純粋そのものの和合由依さん。
パラリンピック開会式に応募したきっかけについても一緒に探っていきましょう。
パラリンピックの開会式で話題の和合由依さんとは?
パラリンピック開会式では、「片翼の小さな飛行機」という演目を演じきった和合由依さん。
片方しか翼がないことで自信を失くしてしまった飛行機が、周囲からエールを受けてもなかなか飛び立つことができないでいましたが、それでも周りの温かい気持ちを胸に、一歩踏み出すことを決める。
というストーリーで構成されていました。
最後には見事大空へと飛び立つという演出でしたが、葛藤や不安、努力、そして最後に見せた笑顔はまさに和合由依さんにしかできない表情でした。
その表現力の高さに、SNSでは和合由依さんを称賛する多くのコメントが集まることに。
パラリンピックの片翼の飛行機を演じたのは和合由依さん。13歳なのね!素晴らしい演技力! pic.twitter.com/O8S5OdkfHk
— melon💜pantsu (@melonpantsu) August 24, 2021
いやー素晴らしかったー😭
和合由依さん、13歳👏
演技未経験で、この人を惹きつける姿。
只者ではない!!#パラリンピック#開会式 pic.twitter.com/uswmk2Kp4N— ななりん🐰ツアー見合わせ👻コロナのため〜 (@hello_nanarin) August 24, 2021
コメントの中には、「演技未経験だとは思えない」と絶賛する声も多く見られました。
演技力が話題となりましたが、驚くことに和合由依さんはこれまでに演技の経験は一切なかったのです。
つまりあの演技は、和合由依さんの本心と熱意が一心にこもった純粋なもの。
だからこそ、多くの人の心を打つことができたのでしょう。
そして、演技の最後には自分の力で車いすを動かし、約20mの距離を「飛んで」見せた和合由依さん。
そんな彼女の抱える病気とは一体どんなものなのでしょうか。
和合由依さんの障害(病気)は?
和合由依さんが普段から車いすに乗っているのは、2つの病気を抱えているからだそうです。
1つ目は先天性羊膜索症候群。
お腹の中にいる時に何らかの理由で「羊膜」と呼ばれる羊水をぐるりと囲む膜が破れてしまい、その破片が赤ちゃんに巻き付いてしまうことで成長に障害をきたしてしまうというもの。
程度が大きい場合は四肢が切断されてしまうこともあるようです。
和合由依さんの場合、主に左腕に影響が出ていると思われます。
それでも右腕1本で懸命に車いすを押す姿は、多くの人の心に衝撃を与えてくれましたね。
そして2つ目は、先天性多発性関節拘縮症。
赤ちゃんの動きが阻害されてしまう場合や、遺伝性疾患、母体の疾患等でなり得る病気といわれています。
これは主に手足の筋肉や関節の形成に異常が見られ、うまく動かすことができない状態を引き起こしてしまうもの。
和合由依さんの場合は、これが両脚に影響を及ぼしてしまっています。
2つの病気が重なり、自由に動かせるのは右腕のみの状態だという和合由依さん。
本人はもちろん、ご家族や周りの人の頑張りがあったからこそ、今の和合由依さんの笑顔があるといえますね。
和合由依さんがパラ開会式に出演するきっかけは?
そんな和合由依さんが開会式に応募するきっかけとなったのは、お母さんの「出てみない?」といった一言だったそうです。
演技が未経験なのはもちろん、そんな大役を担うことになるとは思ってもみなかったという和合由依さん。
当然最初は自信がなく断っていましたが、なんと最後には「落ちても、これが人生の大きな経験になるだろう」と応募する覚悟を決めたんだとか。
わずか13歳で人生経験を積むことを選ぶというところに、大人っぽさと強さを感じますね。
しかし、当初は自分の他にも中心的な役割を担うキャストがいるものだ、と思っていた和合由依さん。
蓋を開けてみればなんと自分は主役!
5,000人以上もいる応募者の中から、わずか1つしかない主役の座を勝ち取ったのです。
練習を重ねていくにつれ、どんどんと自分の可能性に気がつかされたという和合由依さん。
最後に片翼の飛行機が大空へと舞い上がる場面では、周囲の助けを断り、自分だけの力で車いすを押しきったのです。
両手で力いっぱい押したとしても、すぐに疲れてしまうことも多い車いす。
それを13歳の少女が片腕で、それも目いっぱいの速さで走ることのすごさに感動させられました!
そして、朝日新聞の取材に対し、将来の夢をこのように語っています。
最初は演技経験がなくて不安だったけど、みんなで一つのものを作るのは素晴らしいと思った。将来は、演技の仕事についてみたいな
引用元:https://www.asahi.com/articles/ASP8V7G1QP8VUTQP029.html
今持っているひたむきさと勇気をそのままに、これからどんどんと経験を積んでいくであろう和合由依さん。
再び私たちの前に姿を現す時、いったいどんな演技を見せてくれるのか楽しみですね!
和合由依さんの演技以外にも注目が集まる
2021年8月27日には、「スッキリ!」にて和合由依さんが登場。
開会式についてのインタビューを受けていたのですが、その際の受け答えはまさに「大人」!
自分の意見をハッキリ言い、なおかつ出演者への配慮も見せており、普段から周囲への気遣いをしっかりできる子であることがわかりましたね。
すごいなぁ
しっかりしてるなぁ
和合さん
13歳でしょう?
大人の私
「何やってんだ」って思っちゃうよね🥺
頑張ろう…#スッキリ#和合由依— izu (@izu_nacs) August 27, 2021
片翼の飛行機のコ、どうゆうコなのか興味があったから、スッキリの取材はいって良かった。それにしても和合由依さんしっかりしたコだな。
— あにゃ🎷 (@sevenpon28) August 27, 2021
また、上手く動かない手を抱えながらも、やりたかった吹奏楽部でユーフォニアムを担当しているという和合由依さん。
「出来ない」ではなく、「やってみよう」という気持ちは、私たちも見習わなくてはならない気持ちであるといえます。
和合由依さんの病気(障害)についてのまとめ
今回はパラリンピック開会式で圧巻の演技を披露してくれた和合由依さんについて、その病気や応募のきっかけなどをまとめてみました。
これをきっかけにこれからさまざまなチャレンジを重ね、素敵な女性へと成長されていくことと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
和合由依さんのプロフィールやご家族についてはこちらもご覧ください!
