今世界中で新型コロナワクチン2回接種後にコロナウイルスを発症するケースが増えています。ワクチン接種後に発症することを『ブレイクスルー感染』といいます。
このブレイクスルー感染の仕組みがどうなっているのか、コロナワクチン予防接種は効果があるのかについて調査しました。
そこで今回は・・・
・ブレイクスルー感染と何?
・ブレイクスルー感染はなぜ起きたのか
・ワクチン接種は効果があるのか
についてまとめました。
ブレイクスルー感染とは何?
ブレイクスルー感染の定義は公益社団法人日本薬学会ではこのように書いてありました。
【ブレイクスルー感染症】
投薬された抗真菌薬がその病原菌に対して無効であるために、抗真菌薬を投与しているにも拘わらず真菌感染症が発症すること。この背景には、(1)深在性真菌症の早期診断が難しいことに加え、特に基礎疾患により免疫力が低下したハイリスク群(患者)では、発症時には重篤な症状に至る危険性が大きいため、起因菌を同定する前に投薬を開始すること(経験的治療など)、さらに、(2)重篤な真菌症(カンジダ症、クリプトコッカス症、アスペルギルス症、接合菌症、その他真菌症)全てに有効で安全性に優れた抗真菌薬が存在しないことが挙げられる。ミカファンギン投与中のトリコスポロン症の発症やボリコナゾール投与中のムコール症(接合菌症)の発症はブレイクスルー感染症といわれている。ブレイクスルー感染症は、経験的治療や臨床試験において、症状改善、有害事象等に加えて抗真菌薬の重要な評価項目の1つとなっている。 (2014.7.更新)[FYI用語解説(ファルマシアVol.44,No.1)より転載]
日本薬学会より引用
https://www.pharm.or.jp/
上記では難しく説明されているのでわかりにくいのですが、
コロナワクチンで説明しますと、
『2回のコロナワクチンを接種したにもかかわらず新型コロナウイルスを発症すること』
『90%以上の感染予防効果があると謳われているワクチンを“突破”して感染すること』
です。
ブレイクスルー感染は世界中で起こっており、まだまだコロナ患者は増え続けています。どのようにブレイクスルー感染が起きたのかみていきましょう。
ブレイクスルー感染はなぜ起きたのか
まず1つ目はマスクを外して普通に生活を始めたことです。
アメリカでは5月からマスクを外しての生活が始まりましたが、コロナウイルスはそう簡単に防げるものではありません。マスクを外した人がたくさんコロナウイルスにかかりました。
アメリカは『ワクチンを打ったっ人も知らない間に他の人に感染させる可能性がある』ということで7月下旬に流行地ではマスクするよう方針転換しました。
2つ目の原因はデルタ株が流行っているからです。
インドで初めて見つかったデルタ株ですが日本でも流行っています。このデルタ株は、アルファ株とは違いワクチンを接種しても人に感染させる可能性が高いのです。
3つ目は中和抗体が低いと感染しやすくなっています。
コロナワクチンを接種しても中和抗体がうまくつかない人もいます。
中和抗体とは・・・
中和抗体とは特定のタンパク質の活性を中和できる抗体のことで、ウイルスのタンパク質に結合して感染を防ぐ作用を示す。
日本医療研究開発機構
https://www.amed.go.jp/
中和抗体がうまくつかない人はコロナに感染しやすいようです。しかしワクチン接種をし、少しでも中和抗体ができれば重症化は予防できるようです。
ワクチン接種は効果があるのか?
ブレイクスルー感染が起きて”ワクチン接種は効果ないんじゃないの?”と疑問を持つ方も多いと思います。
実際にコロナワクチン2回接種後に感染した例があるとそう思うのも頷けます。
しかし、現在コロナ新規感染者の多くはワクチン未接種の方が多く、ワクチン接種を受けた方は重症化しにくいと報告されています。
ですから、コロナワクチンを迷われている方は自分の身は自分で守り、相手にもうつさないという覚悟でコロナワクチン接種を受けましょう。
ブレイクスルー感染とは何?なぜ起きた?ワクチン接種が効果あるのか調査!まとめ
ブレイクスルー感染はコロナで説明しますと、コロナワクチンの予防接種を2回打っても新型コロナを発症することでした。
またこのブレイクスルー感染が起きた3つの原因です。
・マスクを外す生活をした(アメリカ)
・デルタ株が流行っている
・中和抗体が低いと感染しやすい
しかしブレイクスルー感染が起きていても、新規感染者のほとんどがワクチン未接種の方で、重症化も防げています。
今一度、自分の行動を見つめ直し、何が出来るのかを考えていきましょう。コロナが早く終息しますように・・・